量子力学の本

本と読者の相性について書いてみる。
ちなみに、ここで言う「本」は理工書のこと。
雑誌とか小説のことではありません。

「同じレベルの内容ならどの本も同じでしょ?」って最近まで思ってた。けど実際結構違うもんだと感じました。きっかけは、量子力学の本を読んでいた時。

裳華房量子力学〈1〉を読んでいたのだが、どうにも読みづらい。論旨展開もどこがポイントなのか分かりづらい。それにレイアウトも見にくい。
何が分かりづらいのか具体的に表現できないんですけど、俗にいう「本との相性」ってやつかも。論旨展開に苦痛を感じながら勉強するのも時間がもったいないので別の本を探してみようってことにしたわけです。そんなわけで、池袋ジュンク堂に行って、国内の出版社が出してる量子力学の本をざっと立ち読みしてみました。案の定、やっぱどれも同じような毛色。。。途方に暮れていた時、目に留まったのがIntroduction to quantum mechanicsというこの本。立ち読みしてみると、取り扱ってるレベルも上級者向けではないし、レイアウトも見やすい。Amazon.comのレビューを見てもなかなか良さげなので、後日購入しました。
Quantum Mechanicsを読んで感じたのは、同じトピックの説明でもここまで分かりやすさが違うのかということ!!ボルン近似の説明もとにかくスッキリしてて見通しが良い。量子力学〈1〉のボルン近似の説明は論旨展開がごちゃごちゃしてて論点のピントがぼけやすい様に感じました。

つまり、何が言いたいかというと、自分に合わないと感じた本を我慢して使い続ける必要はないということ。人生の時間は有限なので、時間は大切。だからこそ、自分にあった本で楽しく勉強をするべし。