父島に行ってみた。

9月28日に父島に行ったから,その記録。
宿と船のチケットは,おがまるパックっていうセット商品でゲット。おがまるパックは,小笠原海運から発売されてるものみたいだけど,購入自体はH.I.Sとか旅行代理店から可能。小笠原海運だとカード決済ができないから,今回はH.I.Sのインターネット予約を使った。出発日がハイシーズンじゃなかったから,宿は第一希望のオレンジハウスを押さえることができた。宿と船のチケットを確保した後は,シーカヤックとトレッキングの1日コースを予約した。そんで,いざ出発。出発日の9月28日にはちょうど台風18号が小笠原に接近してて出航が2時間遅れて12時の竹芝出発になった。乗船券の発券窓口には2時間30分前から並んでたから整理券の番号で「1」と「2」をゲット。船内での居場所は,Cデッキになった。Cデッキに行きたかったのは,「Cデッキの居心地が一番良い」という噂を聞いていたから。居心地が良くても船酔いしたら最悪だから,出発前にアネロン「ニスキャップ」を飲んでおいた。出発後4時間くらいは,東京湾内にいるから全然揺れない。

揺れてない&船酔いしてない状態のうちに昼飯を食べようってことで,島塩ラーメンを食べた。

まぁ,味は普通の塩ラーメン。特筆するべきことはなし。ラーメン食べた後は,何もすることがないからとりあえず甲板に出て景色を見てみた。確か,この写真は出発から4時間くらいたった時の写真で,ちょうど東京湾出たくらいの時。遠くに見えるのは千葉の館山あたりか?このあたりから台風のうねりで船の揺れが大きくなり始める。

台風が近づいてても夕焼けはきれいだった。これで,17時30分くらい。

夜になると真っ暗だから景色も見れないから基本は船内で過ごすことになった。
この時すでに外洋に出てるから,台風のうねりで揺れる揺れる。この時点で既に船酔い状態。食欲もないから,夕飯は朝コンビニで買ったパンをかじって終了。本とか持ってきてないし,テレビ見てても酔いそうだから後は朝までひたすら寝てた。寝るって言ってもエンジン音とか波の揺れで熟睡できずに,1時間おきくらいに目が覚めてた。夜12時くらいに目が覚めた時,「そろそろ着く頃かな〜?」とか思って現在地が表示されてるパネルを見て絶望感を感じたのは,よく覚えてる。「まだ,八丈島手前かよっ!」みたいな。この時,目が覚めた原因は,揺れもあるけど,喉の痛みもあった。おがさわら丸の船内は,なぜだか凄まじく乾燥してて,マスクしてても喉が痛くなった。船内の乾燥具合は,びしょびしょのタオルが3〜4時間でカピカピになるくらい(by 船内にいた案内担当)らしい。おがさわら丸に乗船する人は,保湿マスクみたいなもの持っていくといいかも。

現在地のパネルを見た後は,人のいない場所で音楽を聞いて1時間くらい過ごす。ちなみに,ノリノリで音楽聞いてる間は船の揺れが気にならない。船より自分の動きの方が激しいからかな?そんな感じで,ひたすら寝てたらいつの間にか朝に。写真は,朝9時くらい。


だいぶ,うねりもなくなって船の揺れが収まった。ケーター列島が近くなってきたからか,カツオドリの姿がちらほら。

遠くの方にうっすら見えるのがケーター列島。

こんな感じで穏やかな状態で,15時くらいに父島に到着。やっぱり,南に1000km近く移動したからか,日差しが強い。ジリジリすうような日差しっていうより刺さるような日差しって感じだった。

港に到着した後は,宿に直行して荷物をひとまず預けた。まだ時間もあったから,宿の人にウェザーステーションっていう見晴らしの良い場所に連れていってもらった。これがウェザーステーションからの景色。


多分,夕暮れ時にはもっときれいなんだと思う。ウェザーステーションっていう名前の由来は,確か気象庁のパラボラアンテナが設置してあった場所だったからだとか。景色を見た後は,父島の街中へ移動。街の雰囲気はこんな感じ。スーパーとかお土産売ってる店がいくつかあるくらい。

ビジターセンターで島の紹介的なものをちょろっと見てから,TOMATONっていうお店に移動。島の素材を使ったジャムとか飴とか塩が売ってた。お腹がすいてたから,島ドーナツを買って食べた。

まあ,美味かった。街はあらかた見たから,今度は,見晴らしの良い場所に移動してみることにした。こんな感じの階段を登ると…

神社があった。

この神社の横に更に上に続く階段を発見したから,更に登ることにした。ちょっと登るとこんな感じのひらけた景色が一望できた。

ひとしきり景色を見た後は,海の方に行ってみることにした。ムツゴロウみたいな魚とかカニがいっぱいいた。

そんな感じで時間を過ごしてたら夕暮れになっていたから,宿に戻ることにした。夕焼けがきれいだった。

この後,夕飯を食べたんだけど,胃が気持ち悪くて何を食べたのかはよく覚えてない。
船で25時間過ごしたのが影響したのか,船酔いが影響したのかよくわからないが,自律神経が変になったのかもしれない。胃腸が働いてない感じ。
とりあえず,この日は寝て次の日のシーカヤックに備えた。

〜小笠原2日目〜
台風が近いから1日経ってもうねりがなくなる訳もなく結局カヤックは八ツ瀬川でやることに。八ツ瀬川から見る風景は日本じゃないみたい。

川でカヤックやった後は,波が高いけど海に出ることになった。さすがにうねりがあるから湾の外には出なかったけど,それでも2mくらいの波があった。これはカヤックに乗りながら撮った1枚。写真だと分かりにくいけど,実際にカヤックに乗って波を目の前にすると,波が壁に見えるくらい高かった。もちろん波が高いから,揺れまくり。体調が微妙な状態だったからもちろん酔った…

波が高いから,午後はカヤックじゃなくて山を歩くことになった。
この写真は,山に入るところにあるビーチの写真。白波がたってて波が高いのが分かる。

山の中を歩いてる時の図。先頭にいるのは,ガイドさん。

山の中にあるトーチカからみた景色。海が荒れてるから,この状態はかなり濁ってる方で,いつもはもっと透き通ってるらしい。トーチカは戦時中に作られたもので,中には戦跡が残ってた。手前に見える鉄骨は,トーチカの骨組みの一部。

トーチカを見た後は,山に登って山頂からの景色を見に行った。登ったのは傘山っていうところ。山頂までは,これ道!?みたいなところを通って行く。道っていうかすごい急角度の岩場を通る。

道の途中で見た花。名前は忘れた。花の中央の部分が海老フライに見える。

この写真が,山頂からの眺め。

これは,山頂から少し離れた場所から山頂を見た図。

実際に山頂に立った時より少し離れた場所から眺めた方が,すごいところに立ってたんだなぁと実感できる。傘山の後は,アカガシラカラスバトアカガシラカラスバトサンクチュアリーを見に行った。サンクチュアリーは,猫,ヤギ,ネズミが入らないようにワイヤー入りのネットで囲われてる。

この写真は,サンクチュアリーの森の中から空を見上げた写真。デカいシダ植物が生い茂ってる。

サンクチュアリーは山に囲まれてるから小さいながらも川がある。

アカガシラカラスバトは見かけなかったけど,小笠原の固有植物をいくつか見ることが出来た。この日は,これで終わり。そのまま宿に帰った。この日食べた夕飯の一部は,覚えてる。アオウミガメの煮物が出てきた。濃いめの味付けだったから,独特の臭みとかは感じなかったけど,普通に食べると癖があるらしい。わざわざ食べたいと思う味ではなかった。アオウミガメはワシントン条約附属書Ⅰに記載されてるから,国際取引は禁止されてるけど,小笠原では年間135頭までの食用捕獲が許可されてる。

〜小笠原3日目〜
3日目はトレッキング。ルートはハートロックまでで,余裕があったら躑蠋山まで行くことになった。
ハートロックはこんな感じの岩場で,目的地は,ハートの右側の頂上部分。トレッキングの最中に見える風景。この写真はトレッキングの最初の方に撮った写真で,このあたりの道が体力的に一番キツかった。

少し登ると割と歩きやすい地形に変化した。途中,野ヤギの親子に遭遇しつつ,ひたすら2時間くらい山道を歩いた。少しひらけた場所から見えた景色。奥の方にある島は,南島。

ここから,また30分くらい歩くと目的地に着いた。
ハートロックから見る景色はこんな感じ。


晴れてれば,母島まで見えるらしいけど,今回は台風の影響で若干もやがかかってた。
ここでお昼休みをとった後,躑躅山の隣の山に向けて出発した。

これは,躑躅山までの途中の道で見たガジュマルの木。凄まじくデカい。この場所は,広場みたいになってて,もとは家があったらしい。

このガジュマルを後にして,またひたすら歩いて到着したのがこの山。山の名前は,朝立ち山。この山の形状が,”父島”のネーミングの由来だそうだ。
写真は,朝立ち山と山の上から見た景色。


山頂で,景色を見た後は90分くらいかけて下山した。やっぱり,帰りの方が楽だし早く感じた。こんな感じで,トレッキングは終了した。休憩も含めて全行程7時間くらいだった。

〜小笠原4日目〜
この日は,最終日で予定では南島に上陸する予定だった。がしかし,うねりが5m近くあって結局南島には上陸できないことが判明した。半日ツアーで南島に上陸できない場合は,ホエールウォッチングとかやることになってたけど,クジラを見るのは割りとどうでもよかったから,ツアーをキャンセルして海で泳ぐことにした。コペペ海岸に行ったら,誰もいなくてプライベートビーチ状態。波もそんなに高くなかったから泳ぎやすかったけど,うねりの影響で濁ってたから,魚とかはあんまり見えなかった。
これは,ビーチから見た景色。湾だからそんなに深そうに見えないけど,少し沖の方に出ると一気に深くなる。

2時間くらい遊んだ後は,早めに乗船券の引き換え場所に行って若い番号の整理券をゲットした。ちなみに,整理券は,早めにとるほどいいかと言うとそうでもない。早めにとっても,整理券1〜150の人みたいなくくりで,並び直すから。重要なのは,並び直す時に前後にどんな人がいるのかきちんと確認することだと思う。並んでる列の前後の人は隣の席になるから,よ〜く確認した方がいい。席を移動したくなったら,案内の人に聞けば開放してるデッキを教えてもらえる。

この写真は,船から港を見たときのもの。地元の人がおがさわら丸の見送りに来てる。

こんな感じの見送りを受けて,午後2時に二見港を出航した。この日も台風19号が小笠原に近づいてたから,船は揺れる。揺れるけど,船酔い自体は,そんなにしなかったかな。多分,胃の中に適度に何か入ってたから船酔いしなかったんだと思う。満腹と空腹は船酔いの敵っていうのは本当なんだと実感した。個人的には,じゃがりこが船酔い防止に効く食べ物だと感じた。これは夕飯に食べた唐揚げ定食。定食を食べつつ,レストランで話してたら3時間くらい時間を潰せた。

夕飯を食べた後は,特にやることがないから到着まで寝ることにした。そんで起きたらもう大島近くになってた。今回の船は,久里浜に13時30分着,竹芝に16時20分着だった。一刻も早く船を降りたかったから,この日は,久里浜で下船することにした。久里浜港で下船してから見上げたおがさわら丸。

やっぱり地上の生活は落ち着くなぁと実感しつつ,京急で家まで帰った。次回,仮に小笠原に行くとしたら6月がいいな。9月は水温が一番高いけど台風があるから,台風も少ないし割と温かい6月がオススメらしい。船旅と小笠原に魅力を感じる人には,小笠原旅行はオススメ。